ハイビスカス（ブッソウゲ）
Red(Chinese) Hibiscus
Hibiscus rosa sinensis
aloalo

今日、ハイビスカスはハワイを象徴する花となっていますが、実は現在目にするハイビスカスの多くは１８世紀後半以降ハワイ諸島に持ち込まれたものです。
入園ゲートの周りを一年中彩るこの赤いハイビスカスも実は中国南部原産です。
ハイビスカスは染料や薬、香水・食べ物としても利用されます。

クサトベラ
Beach Naupaka
Scaevola sericea
naupaka kahakai

ナウパカの名で親しまれているこの木は入園料を払うゲートの正面で見つけることが出来ます。花弁が下半分しか無いのが特徴です。
その昔、ある男性が恋する女性にこの花を贈ったところ、その女性が彼の愛情を２つに引き裂いてしまった為に花の上半分が無くなってしまったという言い伝えがあります。
花が咲いた後は水に浮かぶ白い実がなります。

グンバイヒルガオ
Seaside Morning Glory
Ipomoea pescaprae
'pohuehue

朝顔の一種で、海に向って右側のライフガードタワー近くの砂浜に咲いています。古代のハワイアンはポフエフエを傷を癒す際の薬や、波を高くするための儀式に用いました。
また、呪いにも用いられ、ハワイアン達はポフエフエで強く海を叩くと憎しみを抱いた相手は波に飲み込まれて死んでしまうと信じていました。

インドソケイ（プルメリア）
Plumeria
Plumeria acuminata
'poa melia

レイの素材として人気のあるメキシコ・ベネスエラ原産のこの花はビーチ中央のトイレの裏手に咲いています。

乾燥した土地でもよく育ち、切った枝を土に差すだけで繁殖します。日持ちのする美しい花を結び、花弁は肉厚で、良い香りがしますが樹液には毒があります。

ココヤシ
Coconut
Cocos nucifera
niu

美しい花は咲きませんが、ハナウマベイのゆったりとした雰囲気を演出すになくてはならない存在です。「ココ」はポルトガル語で「猿」という意味です。
ウツボが変身したものだという伝説があるココヤシは、古代のポリネシア人がハワイに持ってきました。実は食料に、繊維はロープに、葉は織っていろいろなものに利用しました。
また、熟していない実の汁は覚醒作用があると信じられ、聖職者が占いをするのに用いられました。

シマタコノキ
Screw-pine
Pandanus tectorius
pu hala

らせん状に細長い葉を広げ、パイナップルのような形をした黄色い甘い実をつけます。またタコの足のような根を空気中に張るのも特徴です。
古代のポリネシア人が持ち込んだのか、実が流れ着いて自生したのか不明ですが、昔からある木です。
葉は”lau hala（ラウ・ハラ）"と呼ばれ、屋根やレイ、帽子、マット、スカートなどに利用されました。高さは約３Mで、ビジターセンターの横に植えられています。６M位まで育ちます。
ハワイ名の"pu"には「木」、"hala"には「失敗」や「罪」といった意味があります。

キアヴェ
Algoroba
Prosopis pallida
kiawe

公園の中に沢山植えられているひときわ高い木です。横に広く枝を張り、公園に心地よい日陰をもたらします。ペルーが原産で、１８２８年に初めてハワイに植えられました。

乾季に落葉するシダのような葉が特徴で、葉の根元には鋭いトゲがあります。黄色い密集した小さな花が咲き、さやえんどうのような実を結びます。

ウィリウィリ
Wili wili
Erythrina sandwicensis
wiliwili

入園ゲートの前に植えられている４M位の木で、乾季に落葉する丸い大きめの葉を持ちます。新しい葉が出る前に黄色や白い花が咲き、後にはソラマメのような実を結びます。中に入っている種はレイに用いられます。
非常に軽い木で、サーフボードやカヌーの横に張り出した浮き木（アウトリガー）、投網の浮きとしても利用されました。

ハワイではチョウチョウウオのことを”lau wiliwili"(ウィリウィリの葉）と呼びます。
固有の植物です。