Let’sシュノーケル

ハナウマベイに行ったらぜひシュノーケリングを楽しみましょう。シュノーケリングのコツやオススメのコースなどをまとめてみました。

Step1 用具をチェックしよう
シュノーケルセットもレンタルショップで借りたし、天気も上々、さあ海の中へ..
慌てない慌てない。海に入る前にまずシュノーケリングギアが身体にフィットしているか確認しましょう。
■水中マスク
髪の毛がはさまらないように注意しながらマスクを顔に当てて、鼻から息を吸って止めます。手を離しても顔から落ちなければOK。バンドは耳にかからないように水平に掛けます。きつすぎると却って水が入りやすくなり、頭痛にも悩まされます。^^;
バンドの長さはコメカミの辺りで調整できるようになっています。
曇りが気になる時は乾いたガラスの内側にツバを塗ればOK。泳いでいる最中に曇った場合は少しだけマスクの中に水を入れ、顔を左右に振れば大丈夫。
■足ひれ
緩すぎたり窮屈で痛いところがあるのは×。借りたらその場で履いてみましょう。きついと足がすれて後でヒリヒリします。
Step2 海の状態をチェックしよう
道具もOK!早速海に..
ちょっと待った!その前にハナウマベイの海流についてちょこっとだけ勉強しましょう。ハナウマベイは岩礁に囲まれているので他のビーチよりもかなり安全ですが、時として強い海流が発生する場所があります。ビーチに右のような看板があるところは注意。知らないと危ない目に逢うことがあります。

助けてぇ〜〜


干潮+波が穏やかな時

干潮+波が穏やかな時
岩礁で波がさえぎられるのでシュノーケリングには最適です。海の透明度も高くなります。
上潮・引潮の時には図のように湾の左端と中央付近に海流が発生するので慣れない人はご注意を。
潮の満ち干はのビジターセンタ前にあるホワイトボードか”天気と潮位”のコーナーで確認することができます。


満潮+波が荒い時

満潮+波が荒い時
波が岩礁を越えてやってきます。左の図のように湾の左端と中央付近に強い海流が発生し、あっという間に岩礁の外に流されることがあるので注意が必要です。湾内の海水が攪拌されるので海の透明度も落ちます。夏場は波が荒くなる傾向があります。また、トイレットボールやウィチーズブルーが閉鎖時は高い波が来る証拠なので気をつけましょう。
ワンポイントアドバイス
■海に入る時は
波打ち際や浅瀬で足ひれをつけます。足ひれをつけた後は背後に注意しながら後ろ向きで進みましょう。前向きで進むとつんのめって転びます。^^;
■マスクに水が入ってこないか確認しよう
ひざ位の深さのところまで行ったら一度浮いてみてマスクの中に水が入ってこないか確認しましょう。髪の毛が挟まっていると水が入ってきます。
■呼吸法をマスターしよう

規則正しくゆくっりとしたリズムで、しっかり息を吐くのがポイント。小刻みに呼吸をすると肺やパイプの中の空気が入れ替わらないので苦しくなります。
■足ひれの使い方をマスターしよう
あまりひざを曲げないようにしてゆっくりキックするのがコツです。自転車をこぐ時のようにひざが曲がってしまうと殆ど前に進みません。^^;
■パイプの中に水が入った時は...
そっと息を吸ってから、「トゥ!」と言いながら勢いよく息を吐けば水は吹き飛ばされます。
■マスクに水が入った時は...
水面から顔を出します。空を見上げ、マスクのこめかみの辺りを手で押さえ、鼻から息を吐けば大丈夫。
■日焼けに注意
長い時間シュノーケリングをしていると想像以上に日焼けします。Tシャツを着たり、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを塗って海に入ることをオススメします。特に首筋・耳の後ろに塗るのをお忘れなく。
■指輪は外そう
ハワイに新婚旅行で来る人も多く左手薬指には真新しい指輪が..でもご注意を。海の中では指輪がとても外れ易くなります。
■泳ぐ場所をどんどん変えよう
砂地、岩場、浅いところ、深いところ...魚は種類によって好きな場所が異なります。泳ぐ場所をどんどん変えることが色々な種類の魚を見るコツです。
シュノーケリングコース 〜初級編〜
泳ぎが苦手。足がつかないと不安で...
そんな貴方にはビーチの左手に岩礁にぽっかり空いた砂地
”キーホール”をオススメします。ここなら裸足で歩いても大丈夫。
カラフルな魚は岩礁に生えている海草を好んで食べるので、岩礁の淵に沿ってゆっくり泳ぎながら魚を観察しましょう。魚を追いかけず、ぷかぁ〜と浮いているのが魚を観察するコツです。
岩礁の上を泳ぐ時は要注意。思いの他鋭く、ちょっとこすっただけで擦り傷を作ってしまいます。
もう一つオススメのコースがあります。
ボランティアの人達の間でも人気のコースで、波打ち際を左に進むコースです。深さは1M位までなので何時でも立つことが出来ます。

あまり人がやって来ないのと海流の影響で透明度も高く、魚の種類も豊富です。
浅い岩場に魚が集まっているので
水中カメラで魚の写真を撮るにはもってこい!魚を真横からバッチリ写せます。ハナウマボーイ一押しのコースです。

シュノーケリングコース 〜中級編〜
結構泳ぎは得意。足がつかなくても平気!
そんな貴方には岩礁まで進むコースをオススメします。スタート地点はビーチ中央のライフガードタワー前。ここからまっすぐ岩礁目掛けて進みます。海の底は珊瑚のかけらが多く、素足で歩くのはちょっと無理。
岩礁についたらコースを右に取ります。
油断すると岩礁の外に流されてしまうので常に自分のいる場所に注意しましょう。
透明度も高く、ハナウマボーイお気に入りのコースです。魚の種類も豊富で、珊瑚も見ることができます。
シュノーケリングコース 〜上級編〜
結構泳ぎは得意。体力もあり。海の怖さも知っている。
そんな貴方には岩礁の外側を回るコースをオススメします。岩礁の切れ目から海流に乗って自然と外に運ばれます。
岩礁内に戻る時は右下の写真の
海底ケーブルを目印に、岩礁伝いに岸を目指してに泳ぎます。
印象が変わるほどの生き物・珊瑚・景色を目にすることが出来ますが、次の事に注意しましょう。
・波が岩礁を越えている時は行かない
・一人では行かない
・3分の1の体力を使ったら引き返す
(冷たい海の中では想像以上に体力を消耗します)
ウイッチーズブルーに通じるゲートがOPENしている時だけ使えるコースで、一気に岩礁の外に出られるのが魅力です。
エントリーポイントは”落石注意”の看板横のスロープ。この辺りは丁度ウイッチーズブルーがあるパイオロオル岬(別名:ヒヒの鼻)の影になるため、比較的波も穏やかで、ここで海亀を目にする人も多いようです。但し油断は禁物。エントリーは波のリズムをじっくり観察してからにしましょう。また岩礁に近づいたり、岩礁の上を泳ぐのは禁物です。
シュノーケリングコース 〜達人編〜
1時間以上平気で泳げる。岩礁の外にも何度も出たことが..
そんな貴方には岩礁を抜けてまっすぐ沖に出て、ぐるっと一回りするコースがオススメ。水深は10メートルくらいあり、まるで空を飛んでいるような気分に浸れます。但し、もちろん足はつかないので完全に達人向きです。
海流に流された時は...
一番大切なのは慌てない事です。
無理に海流に逆らって戻ろうとしても体力を消耗するばかり。落ち着いて次のようにすればうまく岸に戻ることができます。
1.岸方向ではなく横方向に泳ぎ、海流から逃れます。
2.岩礁の影から岩礁に近づきます。
3.波のリズムに意識を集中します。波が引く時は岩に掴まり、波が寄せるタイミングを見計らって這うようにして一気に前に進みます。
※戻れない時は近くの人に助けてもらうか、手を大きく振ってライフガードを呼びましょう。
衛星写真を見ながら予習しましよう
Google Mapを見ながら泳ぐコースをシミュレーションすると効果的。

澄む日もあれば濁る日も...


2000/7/23(Sun) 8:20
潮位の変化


2000/7/28(Fri) 12:50
潮位の変化

上の写真の波打ち際に注目してみましょう。左の写真はとてもクリアですが、右の写真では濁っていて、シュノーケリングをしてみると上からみるよりさらに濁った印象を受けます。この間わずか5日ですが透明度はこれだけ変化します。

旅行者の方の中には「近年の環境破壊のせいで前来た時よりもハナウマベイは濁っていました。」とおっしゃる人がいます。
が、「年に数時間やって来てハナウマベイの長期的な変化を掴むのはちょっと無理」と毎日ハナウマベイに通うシュノーケルレンタルショップのスタッフやハワイ大学の研究スタッフは微笑みます。そりゃそうだ^^;

ハナウマベイは自然の中にあります。プールや水族館とは違います。季節・潮の満ち干・その日の天候・気圧配置等によってダイナミックに変化します。これはハナウマベイに限らず、下が砂地のビーチで起きる共通の自然現象で、”環境破壊”と結論付けるのは正確さに欠けるような気がします。ガイドブックにはこんな事は書いてないので美しい写真だけを見て来た人は驚いてしまうのも無理はありません。

ハナウマボーイからのアドバイス
■なるべく澄んだハナウマに行くには..
ヒントは潮位にあります。上のグラフでも分かる通り、潮位が高くなると岩礁を越えてやってきた波が砂を攪拌し、波打ち際を濁らせます。もし可能であればなるべく潮位の低い日・時間を選んで行きましょう。潮位は「天気と潮位」のコーナーをどうぞ。また、一般的に人の少ない午前中・波が穏やかになる冬場は透明度が上がる傾向にあります。
■もしもハナウマベイが濁っていたら...
そんな時は少し沖の方まで行ってみましょう。ちょっと沖の方に行くだけでかなり透明度は良くなります。
■高い透明度を保つために私達に出来ること
それは海の中で砂を蹴り上げないことです。海の中では足を引きずらないようにそっと歩きましょう。またフィンが海底に触れないように注意して泳ぎましょう。